はい、そうです。クルマを買い取ってもらうときは、できるだけたくさんの買取専門業者から見積もりをとりましょう。見積もりをとる場合は最低でも2～3社から、多ければ多いほどいいです。とはいえ、見積もりを取る会社が多ければその分時間も取られますので、そのあたりは、あなたの事情にあわせて調整すればいいでしょう。

複数の業者から見積もりをとったほうがいい理由のひとつは、競わせることでクルマを高く買い取ってもらえる可能性が高まるからです。

買取専門業者は、クルマを売る側とは逆にクルマはできるだけ安く買い取りたいというニーズがあります。そのため、もし、自分のところにしか見積もりが出されていないとわかれば、ライバルがいないので高い値段をつける必要がなく、冷静に値段をつけます。

逆に、買取業者が、依頼人が他の会社にも見積もり依頼をしているということを知っており、クルマを見てぜひ買い取りたいと考えた場合は、この買取業者は他の会社に買い取られないように、高めの値段をつけるでしょう。もしも、査定したクルマを他の買取業者にとられてしまえば、査定にかかった手間が無駄になってしまうからです。

もうひとつ、複数の買取専門業者に見積もり依頼をしたほうがいい理由は、業者によって得意とするクルマ、そうでないクルマがあるからです。
輸入車が得意な買取業者もいれば、事故車や不動車専門の業者もいます。そういうわけで、例えば、輸入車を査定してもらう場合に、国産車には強いが輸入車は得意ではないという業者と、輸入車専門業者に査定してもらう場合では、後者に査定してもらうほうが高い値段をつけてもらえることが多いでしょう。

買取専門業者は買い取ったクルマを再度販売することで利益をあげています。多くの買取専門業者は業者用のオートオークションに買い取ったクルマを出品することで再販売していますが、それに加えて部品マーケットや海外へ輸出するなど独自のルートを持っている業者もいます。この独自ルートの有無が、買取業者の得意、不得意に関係しているのです。

買取業者の特定車種への強み、弱みは、外からはなかなかわかりにくいことなので、多くの業者に当たってみるしかありません。このことも、複数の業者から見積もりを取ったほうがいい理由です。