水に浸かった車は売れない
いいえ、売れる可能性がないことはありません。
水に浸かってしまった車(冠水車)は、エンジンルーム内部へ水が流れ込むことによって、自走不可能の場合が多くなります。
冠水車を修理に出した場合、部品の取替えやオーバーホールの費用が高くなってしまい新車が買えてしまうほどの金額になることがあります。
例えば、エンジンやミッションはオーバーホールすることになりますが、完全に直る保障はなく、あとで不都合が出るケースが多いようです。新品を乗せかえるのが一番安全ですが、エンジンは単体で数十万円~数百万円もします。
売りに出しても、カーディーラーなどでは買い取ってもらえないことが多いようです。
そういうわけで、クルマとしての商品価値はゼロとなってしまい、泣く泣く廃車にする人も多いです。
ところが、買取業者に買取を依頼すれば、冠水車でも値段がつくことがあります。
買取業者が買い取る理由としては、ひとつは自動車部品を取るためです。自動車が水に浸かってしまったからといって、取り外して使える部品が残っていれば、値段がつくのです。例えば、エンジンはだめだが、ホイールは売れる状態にあるといったような場合です。
もうひとつは、再生して外国に輸出することもあります。再生できるかどうかは、自動車の状態あるいは買取業者と提携している整備工場の再生の技術によります。
海水なのか淡水なのかで自動車の耐久に影響してしまいますし、車がどこまで冠水したのかによっても再生可能なのかどうか異なってきます。
車を買い取ってもらう場合はいつもそうなのですが、特に冠水車を売る場合は必ず複数の買取業者に見積もりをしてもらいましょう。これまで説明してきたように、買取価格の変動要因が多く、買取価格の幅が広いからです。
廃車にするにも費用がかかります。その場合でも、部品などが売れれば費用の足しになりますので、水に浸かってしまったからといってすぐに廃車にせずに、まずは複数の買取業者に相談してみましょう。
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