走行距離が10万キロを超えていると値段がつかない
いいえ。そんなことはありません。10万キロ走行した多走行車でも多くの場合値段がつきます。
確かに、10万キロも走った多走行車は、消耗品をはじめ部品を取り替えなければならないということが多いですし、いつ壊れるかわからないということもありましたので、ひと昔前は、買取専門業者でも値段がつかなかったことが多かったようです。現在も、ディーラーに下取りに出した場合は、査定金額ゼロということが多いでしょう。
しかし、現在は技術進歩により、自動車の耐久性も大きく向上していますので、10万キロ走ったからといって、そう簡単に自動車は壊れたりしません。
多走行車を買取査定に出したときに、高い値段がつくか否かは、車種で大きく変わってきます。国内外の中古車市場で人気がある車種であれば、たとえ10万キロ以上走行していても値段がつくのです。
買い取られた自動車は、国内でも再度販売されますが、現在は買い取られた車のうちの6割が海外に輸出されます。海外では、走行距離はあまり気にされず、強い需要のある車種であれば高い値段で購入される傾向があるようです。
海外で人気のあるクルマの例をあげますと、例えば、砂漠でも走り、状態の悪い道路をものともしないパジェロやランクル。
日本のように、きちんとメンテナンスされ状態のよい道路のある国は世界的にはむしろ珍しいので、こういった車種は強い需要があります。他には、商用車のハイエースも海外市場では多走行車だったとしても高い値段で取引されるそうです。
日本国内で人気のある車種も、多走行車であっても買取時に高い値段がつく傾向があります。
例えば、
広い室内があることで人気のあるエスティマやアルファードなどのミニバン。
昨今すっかり高い値段が定着してしまったガソリンの費用を節約したいというニーズの高まりから、燃費効率の良さで人気のあるプリウスやインサイトなどのハイブリッドカーは中古車でも人気の車種です。プリウスはいまやトヨタでもっとも売れているクルマとなりました。
そして、クラウンやレクサスなどの高級セダンは中高年層に根強い人気があります
これらの車種は、中古車市場でも高い人気がありますので、たとえ多走行車でも高い値段がつく可能性があります。
人気のない車種でも、部品取りなどのニーズはありますので、「10万キロも走ったからもう価値はないだろう、人気のある車種でもないし」とあきらめてしまわずに、買取専門業者に査定の依頼を出してみましょう。
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